高学歴というブランド | ハーバード大学入試突破法

ハーバード大学入試突破法

生まれは九州、小学生で渡米し、ハーバード大学を卒業した僕の経験談です。皆様のお役に立てば光栄です。

僕は決して楽をしてハーバードに入れたのではありません。もちろん二宮金次郎ほど苦労はしてないでしょうが、ハーバードを目指さなければ中学、高校生活をもう少し楽しめたような気がします。でもハーバードへさえ入れれば、後はバラ色の人生が待っていると思い込み、入試突破に打ち込みました。

 

甘かったです。

 

ハーバード卒だからといって、特別高い給料をもらった覚えはありません。将来が約束されたエリートコースを歩んできた記憶もありません。面接試験はもちろん、書類審査の時点で落とされたことだってあります。やはりサイバーエージェントの藤田社長が「営業の仕事 」に書かれたとおり、高学歴だけではビジネスに通用しないと、何度も痛感しました。

 

でも高学歴が不利になることは決してありません。ハーバード卒はとても良いブランドです。僕が卒業した当時はITバブルの真っ只中でした。コンピューターサイエンスを専攻していた僕の履歴書を見た会社はすぐに面接させてくれて、僕と面接してくれた面接官はすぐに僕を気に入ってくれました。「優秀」と誉められました、まだ僕と一日も一緒に仕事をしたことない人に。

 

人事部の友達の話によると、僕がすぐに気に入られた理由は僕を選択することに対して「説明」がつくからだそうです。雇う方も遊びで面接しているわけではありません。人を見る目があるかないかを試されているのですから。その時に高学歴にこだわってしまうのは、恋人へのプレゼントにブランド品を選んでしまう気持ちに似ているのでしょう。

 

でも、もちろんブランドだけでは通用しませんでした。ITバブル崩壊後、転職先を見つけるのはバブル時に比べてかなり難しかったです。IT職人として自分ではかなり満足のいく経歴を積んだにもかかわらず、僕のような人材は今募集していないと断られました。でも企業側の気持ちもわかります。どこの大学を卒業していようと、ITは欲しくなかったのでしょう。グッチは僕の憧れのブランドですが、グッチのセカンドバッグをプレゼントされても、セカンドバッグを欲しくない僕はその処分に困るように。